始めての台湾旅行に行ってみた感想

初めての台湾旅行に行ってみた感想

去年の韓国に引き続き、2025年は台湾に行ってみました。

日程は2025年11月12日から15日の3泊4日です、今回も母親のリクエストで私は付き添いでした。

結論を先に言いますが、今までの海外旅行で一番良かったかも……

ちょうどこの時台風26号が台湾方面へ進んでいたので気が気でなかったのですが、結果2日目の午前にやや強めに降られたぐらいで、他の日は曇りがほとんどでした。

1日目

羽田空港から台北へ

初日は羽田空港からANAのNH853便に乗り、台北の松山空港へと飛行機で向かいました。

ちなみに松山はSongShan(ソンシャン)と発音します、間違っても日本の愛媛県の松山空港ではないです。

空港も現地表記だと機場になってました、こういう日本語との細かい違いが全日通して面白かったです。

松山空港へ到着後、まずは国際線到着ロビーの1Fで臺灣(台湾)銀行を探して日本円を台湾ドル(以降元と表記)へ両替しました。

当日のレートと手数料を差し引かれた最終的な金額は、1万円が1866元になりました。

約5.1倍すれば日本円になるので、街中での買い物は表記されている価格をひたすら5倍+αする計算をしてましたね。

MRTに乗ってホテルへ

両替後はMRTでメインに使える、悠遊卡(ゆうゆうかーど)と呼ぶ、日本で言う所のSuicaみたいな交通系ICカードを購入するべく、同じく1Fロビーのセブンイレブンを回りました。

この後も滅茶苦茶お世話になるんですが、台湾市内はセブンイレブンとファミリーマートの数が尋常ではないです、この2店舗でホテルへ持ち帰り用の食事や持ち歩く飲み物の調達をしてました。

で、このカードは一般的な平べったいカード形状の他にも、キーホルダーとしてぶら下げられる立体的な形状の物もあるという情報は仕入れていたので、最初はそれをコンビニで探してました。

確かにコンビニで立体形状や普通のカード形状で色々なデザインは売ってましたが、どれも日本のアニメのキャラクターだったりで台湾感があんまり無いねという事で、MRTの駅構内で発券できる普通のカードにしようという話に収まり、MRTの松山機場駅へ向かいました。

この時ちょっとだけ外に出たんですが、外気温26度の湿度90%だったので、非常にムシムシしてましたね……

駅構内へ入り地下通路を進むと、お目当ての悠遊卡が自動券売機で売ってました。

しかも、そこで購入できるカードのデザインは通常のもの以外にも限定デザインが選べるようになっていて、そのデザインが一番台湾らしい見た目だったので、最初からここで買っておけばよかったかも。

カードの発行には100元かかり、その時点ではまだチャージされていないので、一旦は100元分をチャージしておきました。

ここらは日本の交通系ICカードと変わりないです、でも見逃していたかもですが自動券売機の言語選択が無く、中国語と英語の表記のみでちょっとだけ手間取りました。

最終的にはあと2回100元をチャージしたので、300元分。

ホテルは忠孝新生駅の近くなので、そこまで茶色の文湖線で忠孝復興駅まで行き、青色の板南線に乗り換えて向かいました。

忠孝新生駅、何度もお世話になる
この後何度もお世話になる忠孝新生駅、読みはゾンシャオシンシェン……かな

2日目

阜杭豆漿へ行ってみる

この日から本格的な観光開始です、夕方には九扮へ行くツアーに予約していたので、それまでは近場で時間潰しをしていました。

で、どうせ時間もあるので、台北でもかなり有名らしい「阜杭豆漿(フーハンドゥジャン)」という、朝食を皆食べに行くお店に行ってみることにしました。

事前調査でこのお店の存在は知っていましたが、かなり並ぶらしく「待つ」事が嫌いな自分にとっては当初あまり行く気は無かったです。

しかし、ホテルから徒歩で行ける距離だし、前述した通り夕方までは時間があったので、どうせならと行ってみることに。

お店の場所に近づくと遠くからも分かりました、外に行列ができています。

阜杭豆漿へ入る行列
ビルの壁沿いに行列ができている

しかし、実際に並んでみると人数に対して意外と速いペースで進みます、どうも店舗内の席数は100席ぐらいあるみたいなので出入りするペースが早いんでしょうね。

結局20、30分ぐらいで店内に入れました。

阜杭豆漿店内の様子
店内はそこそこ広い

何を食べるか全然決めてなかったですが、並んでいる最中に行ったことのある方のブログを参考にしたりして、結果看板メニューの「鹹豆漿(シェントゥジャン)」と、普通に美味しそうだった「厚餅夾蛋(ホウピンジャータン)」を頼みました。

鹹豆漿はちょっと変わった味のスープにちぎられた揚げパンが入ったもの、厚餅夾蛋は焼いたたまごを中にサンドした厚い生地のもちもちパンって感じでした。

阜杭豆漿のメニュー一覧
メニュー一覧
鹹豆漿と厚餅夾蛋
鹹豆漿と厚餅夾蛋、見た目でもう美味しそう

どちらも味がくどくないので確かに朝食向け、美味しかったです。

少しだけ華山1914文創園区を散歩

阜杭豆漿からの帰り道、まだまだ時間があったので、華山1914文創園区に寄ってみることに。

華山1914文創園区とは日本が台湾を統治していた時代に作られた清酒工場が元で、その跡地を利用したアート・イベント空間らしいです。

回ってみると確かにここだけ空間が違います、当時の建物をそのまま活かした空間にしているみたいなので、古さもありつつも今どきなおしゃれさもあって面白いです。

私が言った時はちょうどおもちゃイベントみたいなものをやってました、日本で言うビッグサイトや幕張メッセみたいな使われ方をしてるんですね。

雨がこの時この旅行で一番降っていたものあって、ショップで少しだけお土産を購入してホテルへ一旦戻りました。

ASUSの壁
華山1914文創園区の近くにあった、ASUSマザボの壁

台北駅で昼ご飯

ホテルに戻り休憩した後、九扮ツアーの集合時間より早めに集合場所である台北駅へ行きました。

まだお昼を食べていないので、ここで軽く食べてから九扮へ行こうという話になったので、ネットで調べて出てきたフードコードへ行きますが……

台北駅滅茶苦茶広いです、普通に迷いました。

横浜駅か渋谷駅みたいな複雑な作りです、案内看板はあるものの台北駅自体が大きいのに加えて地下も複数階あるのでダンジョンでした。

なんとか外に出た後はでっかい広場のある台北駅の2階にあるフードコートで、念願の魯肉飯(ルーローハン)を食べてみました。

初魯肉飯
量は少ないけど味が濃いめなので満足

量は若干少ないですが、これで50元(250円ぐらい)なので安い、しかも食べてみたら好みの味でめちゃ美味い。

ここで人生初めて八角の味を知ったと思います、八角を知らなくてもすぐに「あ、この独特なスパイスはそうだな……」と思える程特徴的な味です。

確かに好き嫌いはありそう、私と母親は舌が合うのか普通に食べて満足してました。

九扮ツアー

いよいよ母親の本命らしい九扮ツアーの時間になったので、集合場所へ行きバスに乗って九扮へ行きました。

1914へ行ってた時雨が結構降ってたので九扮でも天気が心配でしたが、なんとかギリギリ持ちこたえてくれて、結局傘を差す必要は皆無でした。

というか、人混みが凄く道も狭いので傘はどのみち使えなかったと思います、降られなくてよかった。

九扮と言えば千と千尋で有名ですが、確かに幻想的な風景で見るモノどれもが新鮮でとても面白い場所です。

九扮で有名な阿妹茶樓の景色
超有名なフォトスポット、お茶屋さんらしい

山の斜面に沿って建物が所狭しと立ち並んでいるので、階段がとにかく多くていい運動になります。

建物の高低差がよく分かる
こうして見ると、建物が段々になっているのがよく分かる

九扮の自由時間は2時間あったので、母親の行きたい場所へいきつつ夜ご飯を食べ、後はパイナップルケーキを購入したりお土産を購入したりしてウロウロしてました。

昼ご飯に続き小籠包も食べたので、有名どころの台湾飯の食べた実績を解除しつつあります。

小籠包と竹筒という食べ物
竹筒というほぼ竹になったたけのこも注文

この後はバスでMRT松山駅まで送ってもらい、MRTに乗ってホテルへと戻りました、九扮でかなり歩いたのでヘトヘトです。

3日目

初バスで国立故宮博物院に

観光2日目です、今日の予定は国立故宮博物院へ行った後近くにある士林夜市へ寄ってホテルに戻る形です。

国立故宮博物院へはMRTだけでは行けず、最寄り駅の士林駅まで行った後にバスに乗る必要があります。

最初は面倒なのでUBERを呼んで行こうかという話も出ていましたが、せっかくなので現地のバスに乗ってみようと私が提案したので、今回はその手段で行ってみることに。

士林駅を出てそのまま真っすぐ歩き、道路とぶつかったら右を見ればバス停があります、というか人混みがあったのですぐにバス停の場所は分かりました。

台湾のバスのルールは分からないですが、とりあえず乗るべき系統のバスが来たら乗れば大丈夫、ちなみに乗りたいバスの場合は来たら手を挙げるらしいけど、士林駅の場合誰かが挙げてくれるのでその必要はなかった。

乗り方も日本のバスと似てます、悠遊卡を読み取り機にタッチして、降りる時もタッチすればOK。

バスに乗って分かったんですがMRTの方でもバスも座席はプラ製でした、日本の様にフカフカしている席のある公共交通機関は珍しいのかも知れない。

※韓国でも地下鉄の座席はプラ製でした

また、バスの運転は日本に比べて少し荒いです、急発進急停車が当たり前なので必ず立って乗る時はどこかをがっしり掴んだ方が懸命です。

国立故宮博物院では白菜が目当てだったんですが……なんと白菜は2026年まで海外出張中らしい!

台湾に来て一番のショックでした、何の為にここに来たのかとがっかりしましたが、その他の有名な展示はされているらしいので大人しく入場券を購入して中へ入りました。

国立故宮博物院の外観
外観、思ったよりかなり大きい
肉形石という名の彫刻品
凄い、肉にしか見えない、ティラミスっぽさもある?

あいにく歴史が苦手で興味も無い人間なので展示物の多くは見ていてよく分からなかったです、でも陶磁器の展示等は見ていて楽しかったですね。

中でも面白かったのは、プリケツな水入れです、これ以外にも大量にあって当時のブームだったのかも?

プリケツ水入れ
個人的にツボだったプリケツ水入れ、この他にもこの形状が多かった

途中で足腰が痛くなったので休憩しながら3時間程回りました、体力がなさすぎる。

当然お土産で白菜と肉のちっさい置物を買いましたよ、私の台湾旅行の目標をまた一つ達成です。

この後外にある喫煙スペースでタバコを吸っていたら、韓国から旅行で来たおじいちゃんに話しかけられました。

その人はちょっとだけ日本語が喋れるみたいで、簡単な言葉とジェスチャーで色々と話しました、こういう一期一会な出会いも海外旅行の醍醐味って感じですね。

士林夜市でデジャヴを感じる

士林駅へ戻った後は駅の近くにある古本屋に寄って、現地の本を1冊だけ読めないけど購入しました。

これを使って覚えようかな……

そこから士林夜市へ徒歩で10分程歩いて向かいます、士林夜市へ行く場合は本当は隣の駅の剣潭駅から向かった方が近いらしいんですが、わざわざ1駅だけMRTに乗るのもアレだなと思ったので。

士林駅から士林夜市へ行く観光客はほぼ皆無でした、なので現地の人しかあまり通らなさそうな道を歩いたりしてちょっと楽しかったです。

士林夜市へ着くと屋台が出ているのですぐに分かりました、そして同時にデジャヴを感じます。

そう、去年行った韓国旅行の明洞の夜市に似てます、雰囲気はほぼ一緒。

流石に売っているものは大方違いますが、それでもなんだか1年ぶりの夜市でちょっと懐かしかったですね。

ここではイカ焼き(八角ソース)、もつ煮(八角スープ)、いも団子を揚げたやつ?、ソーセージ等色々買って食べました、あと八角入ってる率高い。

イカ焼きの兄ちゃん
イカを焼いてカットして容器に入れている

ぼちぼち腹も膨れたので、1時間ぐらいでホテルに戻りました。

4日目

台北101でお土産購入

最終日です、飛行機が夕方の便なので、今日はそれまでの間台北101に行ってお土産を購入する事に。

ホテルをチェックアウトした後スーツケースはホテルに預けました、台北101の最寄りの駅でコインロッカーを使おうと思ってましたが空いてなかった場合面倒なので、確実な方法で。

台北101はその名の通り101階建てのビルですが、下から見るとその高さを実感します、形も面白いのでこれも台湾旅行で行きたかった場所の一つでした。

台北101の外観
台北101の外観、箱が重なった様な形をしている

最初はその特徴的な外観のビルの中に入ったんですが、中に居る警備員に「ショッピングモールは隣のビルだよ」と丁寧に日本語で案内して貰えました。

というか、今回王道な台湾旅行の観光地を選んでいるせいもあるのか、殆どの場所で日本語で話しかけられました、皆日本語が喋れるのは驚きましたね。

それだけ日本人観光客が多いんでしょうね、現地語で話しかけられたのはコンビニと3日目に行った士林駅の古本屋だけでした。

警備員の案内通り、台北101本体のビルの横にある6階建てぐらいのビルの方に行ってみると、そっちがショッピングモールでした。

台北101のマスコットキャラクター
台北101のマスコットキャラクターらしい

ちなみに地上階はほとんどがブランド物なので、お土産を買う場合は地下階の店に行くのが良いです。

この後はホテルに戻りスーツケースを受け取り、再び行きと同じ松山空港へ向かい日本へと帰国しました。

台湾最後の食事
阜杭豆漿のコラボ商品と煮卵、卵は自分で鍋から取って袋に入れる

結論:とても楽しかった

今回始めての台湾でしたが、日本人の海外旅行先として最初に行くべき所として言われる理由が分かりました

治安は良いし、文化も似ているので無駄に気を張らなくても良い、また個人的には漢字文化なので日本語訳の案内看板が無くてもある程度理解できるのはとても大きいと思いました。

韓国に行った時は電車の降りる駅や乗り換え駅を英語訳の方で見ないと、ハングルだと字が覚えられないので若干手間でした。

台湾だと日本で使われている漢字か、ちょっと画数が多い繁体字の文化なので、文字を見て覚えられますし、それに加えて意味もなんとなく理解できました。

それと日本の商品がとてつもなく多いです、コンビニに行くと普通に日本で売ってるものばかり。

現地の商品でも「日本」とか「日式」とか書かれている商品も多いです、お茶だと「静岡産」なんて表記もあったりして、気をつけないと台湾で日本の商品を買う羽目になります。

お店も大戸屋ややよい軒が台北駅にありました、それ以外にも日本の店が多く、台湾の人が日本のものを取り入れている様子がリアルで見れましたね。

また、現地の人は優しいと聞きますがこれは本当だと思います、何と言うか行動の基本原理も日本人と似ているので接しやすいんですよね。

言葉も現地語で話されても優しい感じです、中国本土の場合だと結構大声で強めな口調なのでここが大きく違うなぁと感じ取れましたね。

※大陸の方だとそう言わないと後ろめたい事を言っていると思われるらしいので、そういう文化になったみたいです

唯一気になったのは天候でした、台湾は日本の石垣島と同じぐらいの緯度に位置しているので11月でも25度とかでしかも湿度が90%とかなり高く、蒸し暑かったです。

そもそも亜熱帯なので雨の日が多い+暑いみたいで、暑いのが苦手な場合は12月でちょうどいいかも知れません。

今までオーストラリア、ハワイ、韓国、台湾と海外に行ってきましたが、気楽という意味で台湾が一番良かったかも知れませんね。

台湾からさようなら
最後の景色、奥に台北101の頭が見えている

↑今回の台湾旅行で使用したeSIMカード、問題なく使えました

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