奥大井湖上駅へ行ってきました

2022年、あけましておめでとうございます。

例年いつも年末年始は実家に帰るのですが、どこかへ旅行に行くのも恒例行事だったりします。

今年は、静岡県にある大井川鐵道井川線に乗り、あの有名な写真が撮れる奥大井湖上駅まで行ってきました。

車で千頭駅へ

旅行自体は1泊2日だったんですが、大井川鐵道へは2日目に行ったので、焼津のホテルからまずは大井川鐵道千頭駅までを車で移動しました。

千頭駅は大井川鐵道本線の終点駅なんですが、ここから井川駅までの区間を井川線が走っています。

今回の目的は井川線に乗って奥大井湖上駅までいく事だったので、本線の方はパスしました。

焼津からは大井川まで西に進んだ後はひたすら大井川沿いの県道と国道を使用して北上するだけです、車の数は結構多かったですね。

千頭駅から井川線に乗車

千頭駅の直ぐ側に道の駅があるので、そこに車を停めて井川線へと乗り込みます。

千頭駅はSLをトーマス仕様にした車両があることで人気らしいです、実際小さい子供を連れた家族連れが多く見受けられました。

千頭駅に止まっていたトーマス
今回乗った大井川鐵道井川線の車両

井川線の車両は乗る前からもう感じていましたが、かなり小さい見た目で実際中もかなり狭い作りとなってました。

というのも、大井川鐵道の中でも井川線はダム建設の為に敷かれた経緯もあり、車両限界が小さいそうです。

軌間は在来線と同じ1067mmですが、車両幅が最大1840mmとかなり狭い作りとなってます。

いつも私が乗っている東急田園都市線の5000系で2770mm前後なので、1m近くも幅が狭いです、これがまたおもちゃみたいで可愛いです。

カーブがかなりキツい箇所を多く通るので、絶えずレールと車輪の擦れる音が聞こえてくるいかにも山間部を走る車両って感じですが、常に大井川沿いを走っているので風景がとにかく綺麗でずっと見ていました。

学生時代は箱根登山鉄道に乗って強羅まで行ってたりしていましたが、そっちの場合は本当に山登りなので木しか見えないんですよね。

アプトいちしろ駅からはアプト式に切り替え

しばらく進むとアプトいちしろ駅に到着しますが、ここでは今まで後ろから押してくれていたディーゼル車の後ろに、更にアプト式電気機関車が接続されます。

左手がディーゼル車、右手が接続するアプト式電気機関車

アプトいちしろ駅から次の駅である長島ダム駅までは勾配が90‰とかなりの急勾配なので、アプト式と呼ばれている方法でこの勾配を登っていきます。

アプト式というのはレールの間に敷かれたギザギザの部分と、電気機関車の歯車を合わせて進むものらしいです、実際レールを見てみるとギザギザが3列平行に並んでました。

120度ずつずれたギザギザが3列

先程出ました箱根登山鉄道では最大80‰なので、こちらの方がより急勾配になっていますね。

ただ、箱根登山鉄道の方では車輪の駆動力だけで登る鉄道としては日本一なので、あっちも凄いっちゃ凄いんですけどね……

因みにアプト式を採用している鉄道は日本でもここだけです、なのでレアですね。

急勾配を登りながら途中に見える長島ダム

車両の傾斜を感じながら、長島ダム駅までの景色を見ました。

余裕で体感できるぐらいには傾いてますので、アプト式様様って感じですね。

長島ダム駅で切り離されるアプト式電気機関車

長島ダム駅に着くと電気機関車は切り離されます、切り離された電気機関車は今度は降りる車両の為に長島ダム駅で待機するみたいです。

奥大井湖上駅へ到着

長島ダム駅から数分すると、いよいよ今回の目的地である奥大井湖上駅へ到着します。

奥大井湖上駅では乗っていた乗客の半数が降りていた印象です、やっぱりここで写真を撮るために乗っている人が多いみたいですね。

ここまで乗ってきた車両

こうして正面から見ると、車両の小ささがよく分かります、軌間と車両の幅がアンバランスで可愛いですね。

奥大井湖上駅では駅の裏が山になっており、そこには小さな山小屋?があったのでそこでトイレ休憩ができました。

食事処も中にあったのですが、残念ながら冬季の間は休業しているみたいでした。

中にはトイレと食事処、展望スペースがありました

奥大井湖上駅から例の撮影スポットまでは、まず線路に併設されている歩行者通路を渡って川を渡ります。

まあまあな高さの橋なので、高所恐怖症の方にはちょっと怖いかもしれません、柵の高さは結構あるので落ちはしないと思いますが。

橋を渡った先から見た奥大井湖上駅

余談ですが、千頭駅からここまでの間でもそうでしたが川の色が緑がかった青に染まってるんですよね。

多分ここらへんの地質の影響だと思いますが、それも相まって中々綺麗な景色です。

撮影スポットへ

橋を渡り終えると、ここからはひたすらに山登りになっていました。

この様な階段をとにかく登っていく

運動不足の自分にとってはそこそこ堪える高低差でした、息が上がります。

奥大井湖上駅から撮影スポットまでは看板で確か11分程度の距離と書いてありましたが、高低差が激しいので距離以上に疲れます

ずっと階段を登ると道路に出ますが、そこが撮影スポットになってますので道路に出たらゴールとなります。

絶好の撮影スポット

この景色はテレビとかで見たことがある方も多いと思います、ここからだと奥大井湖上駅とその周りの橋や川が一望できますので来たかいがあるというものです。

自分ら以外にも撮影しに来た数組の人が居ました、ただ混雑と言えるほどの人数ではなかったので普通に撮れると思います。

車両も収めて一枚

丁度自分達の乗っていた次のダイヤが来ていましたので、写真に収めました。

あれですね、望遠レンズが欲しくなりますね……

今持っているレンズが最大55mmなので、55-200mmの望遠レンズも買いたくなります、というか買っておこう。

1月2日にここへ来ましたが、山登りに加えて太陽も出ていたので暑かったです。

2時間後の千頭駅行きで帰還

しばらくの間景色を堪能してから、来た道を戻って奥大井湖上駅まで行きました。

井川線は1日で3~5本しか運行していないので、時間には気をつけましょう。

この日は臨時のダイヤが出ていました

行きが13時35分着で、帰りは15時32分発の千頭方面行きに乗りました。

2022年3月11日までは平日の場合赤字が接岨峡温泉駅まで、青字が運休だそうです。

この日は休日だったので、一応青字の時刻でも乗れると思いますが、事前に確認してから向かったほうが良さげです、こんな所で取り残されたらお終いですよ……

一応撮影スポットからちょっと歩くとバス停もありますが、確か最終が15時とかだったので、16時を回ると帰る手段がなくなってしまいます。

千頭駅行きの車両

帰りは皆同じ考えなのか、この駅で結構な人数の方が待っていました。

しかし乗っていた人がほぼ居なかったので、席はかなり自由に取れましたね、この辺りはバスも通れるぐらいの道が一応整備されているので車でこの先の接岨峡温泉とかに行く人が多いのかな。

下りのアプト式電気機関車を眺めながら

千頭駅に着いたのは16時40分頃だったので、太陽も沈んで結構寒かったです。

山間部なので日没も早いせいだと思いますが、寒暖差が激しいので服装には気をつけましょう。

なんとなく一度は行ってみたい場所だったので、今回で行くことが出来て良かったと思います。

車やバスでも奥大井湖上駅まで行く手段はありますので、是非行ってみて下さい。

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