バイクにおけるロングツーリングでのパッキングのコツ
バイクに乗る際は人によって持ち物というものは様々で、リュックを背負う人やサイドバッグ/リアバッグを装着する人、中には財布と携帯しか持たないのでバッグ類は一切持たないという人も居ます。
かくいう私は、流石に何もバッグを持たないツーリングというのはしたことがなく、日帰りツーリングであれば小さめのリアバッグを。
数泊するツーリングであれば、登山用のリュックやサイドバッグを装着していたりしました。
バイク歴はかれこれ10年目に突入しようとしていますが、ロングツーリング自体は両手で数えられるぐらいしかしたことがありません。
しかし、その中での経験から、覚えておくと役に立ちそうな知識というものが自然と身についてきます。
今回はそんな、私自身の経験から、バイクにおけるロングツーリングをする際の、バッグのパッキングのコツを書き留めておきます。
当然、これが正解かどうかは人によって様々な考え方があるので、こんなやり方もあるという感じで参考にしていただければ幸いです。
ちなみに今回は車体に取り付けるタイプのバッグ前提の話になりますので、ご注意下さい。
この記事の目次
重いものは下に、軽いものは上に
バイクという乗り物は、基本的にバランスで成り立っている乗り物です。
なので、バッグに入れる荷物の重量も加味してパッキングを行う事も非常に大事な要素になってきます。
特にロングツーリングでは小さな積み重ねが疲労の軽減に繋がり、結果事故もない快適で楽しいツーリングへと結果を変えてくれます。
本題に戻りますが、基本的に、重いものはなるべく車体の下の方に取り付けた方が安定性が増します。
そうすることにより重心が下にずれ、バイクが傾いた際に垂直に戻す力が少なく済みます。
このメリットはロングツーリングでは重要で、走っている際は変わりませんが信号待ちなどの停車中に恩恵を受けます。
ロングツーリングによって多少なりとも疲れは出るでしょう、そんな時に停車中足は必ず車体を支えるために地面に着きますよね?
この時もし重心が高いと、バイクの傾斜に対してかかる足の負担が、重心が低い場合に比べて大きくなってしまいます。
先程述べた通り、重心が低いとバイクを垂直に戻す力が少なく済みますので、結果その傾きを支えている足への負担が軽減されます。
余談ですが、人間が重い荷物を運ぶ際は逆で、重いものを上にすると軽く感じる効果があるそうです。
何故かと言うと、重いものを持った際体はそれを支えようとして後ろにのけぞりますが、重いものを上にすると体の重心との距離が近くなって、結果軽く感じるんだそうです、面白いですね。
壊れ物がある場合、あえて衣類の圧縮袋を使わない
ロングツーリングに出かける際はどうせなら綺麗な景色を眺めながら走っていたいものですよね。
そこでその景色を残しておきたいとなった場合、私の場合はスマートフォンで済ませてしまいますが、一眼レフやミラーレス等のカメラ機器を持っていき写真を撮るケースもあるあるだと思います。
その場合でかつ衣類用の圧縮袋を使おうとしている場合、あえて圧縮袋を使わないという選択肢を提案します。
通常の旅行でスーツケースに衣類を詰める際に便利な圧縮袋ですが、勿論バイクでのツーリングでも活躍の場はあります。
ですが、圧縮袋を使わず、それを壊れ物の保護剤として利用するというやり方がバイクにはあります。
これは海外旅行に行く際のスーツケースへの詰め方でも同じことが言えたりするんですが、要するに衝撃や振動が多く見込まれるのであれば、衣類をそのまま壊れ物の回りに配置して、保護してやるというものです。
特にバイクでは転倒というリスクもありますしね、万が一の為にも何らかの方法で守ってやる必要があります。
当然圧縮袋を使ってバッグのスペースを開けるのも一つの手なので、持ち物の種類に応じて使い分けたりしましょう。
よく取り出すものは上か左に詰めておく
よく取り出すものは取り出しやすい位置にする方法は、無意識のうちにどんな方でもやっていると思います。
バイクでは更に、車体後方から見て左側によく取り出すものを配置する事も後に良かったと思えるポイントになります。
何故なら日本の道路は左側通行です、つまり何らかの理由で停車する際基本的には左側に寄せて停めます。
そうなった時、左側にある荷物は路肩側から簡単に取り出すことができるので、例えばカッパや防寒インナー等の走行中に取り出す可能性があるものは左側がおすすめです。
もし右側に詰めていると、車道側から取り出さなくてはならなくなりますので、車や他のバイクに跳ねられる危険性もあります。
現地で買えるものは持っていかない
ロングツーリング初心者やあまり普段旅行をしない方は、もしもという考えでとにかく色んな「必要ないけど一応……」という荷物を持っていきがちです。
私も割とそのタイプなんですが、日本という国においてよほどの僻地でない限り、コンビニやスーパーは探せばあります。
なので、緊急性を要する物以外は持っていかずに、現地で必要になった時その場で購入する事も大いにありだと思います。
バイクは載せられる荷物が限られていますから、なるべく持っていく荷物は少ないに越したことはありません。
ただ、心配性な方は持っていくことで精神的な安定を得ることができると思いますので、無理をして持っていかない選択肢を取らなくても大丈夫です。
雨対策をバッグの中でしておく
統計上日本では3日に1度雨が降る計算らしいです。
例え天気予報を見てツーリングの全日が晴れだったとしても、唐突な雨に見舞われる事なんて良くあります。
各メーカーから出ているバイク用のバッグは通常、撥水加工がされていたり、バッグに被せるタイプの雨天用シートが付属しています。
なので、雨が降る事を前提として作られていますが、100%雨の浸水を防げるバッグというものは残念ながら存在しません。
どうしてもバッグの隙間から浸水したりするので、その為にもバッグの中に入れる荷物をビニール袋等で水から保護してやると安心です。
特に着替えは濡れるととてもしょんぼりしますし、小分けにしておくと便利なのでやっておくと良いです。
過去何回か浸水で荷物がやられた経験があるので、雨が降る予報が出ているのであればなおさらやっておくと、いざ雨が降った際に安心できます。
コツを押さえたパッキングで快適なツーリングを
思いつく限りはこんなものでしょうか、他にも様々なテクニックはあると思いますので、自分のスタイルに合ったパッキング方法を見つけて、憂いの無いツーリングを楽しみましょう。
余談ですが、来週の4連休で石川県ツーリングを予定していますので、その様子もこちらにてアップします。
巷では未だにコロナの影響が出ていますので、感染対策はしっかりと、それでもって観光を楽しんできます。