Rakuten Miniが届いたのでレビュー
楽天が携帯事業に参入したのは記憶に新しいと思いますが、楽天Mobileから面白いキャンペーンが発表され話題となりました。
それは、Rakuten UN-LIMITと言う回線プランとセットで端末が1円で買えてしまうといった内容のキャンペーンです。
その対象となっている端末がRakuten Miniという名前のスマートフォンなんですが、Miniと付いているだけあって非常に小さいです。
今回はその小ささに興味があったので、初契約をしてみました。
それだけではなく、この手のキャンペーンは回線料金で端末代をペイするようになっている事が多いと思うんですが、セットで申し込むRakuten UN-LIMITプランでは1年間回線料金が無料で使えてしまうんですね。
どうなってんだ楽天……
今回はこの2点、Rakuten MiniとRakuten UN-LIMITについてレビューしていきます。
この記事の目次
Rakuten Miniの詳細スペック
見どころはなんと言ってもその小ささ
まずはRakuten Miniのスペックについて見ていきます。
ちなみに、今回購入した色はクールホワイトとなっています。
カラー | ナイトブラック / クールホワイト / クリムゾンレッド |
サイズ(高さ/幅/厚さ) | 約106.2 x 約53.4 x 約8.6 (mm) |
重量 | 約79g |
ディスプレイ | 3.6インチTFT液晶 HD(1280×720) |
CPU | Snapdragon 439 / オクタコア 2GHz + 1.45GHz |
OS | Android 9(Pie) |
内蔵メモリ | RAM3GB/ROM32GB |
リアカメラ | 約1600万画素 |
フロントカメラ | 約500万画素 |
バッテリー容量 | 約1250mAh |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
スペックについては上記表の通りですが、縦約11cmの横約5.4cmとなっています。
これがどれぐらい小さいかと言うと、タバコの箱とほぼ同じぐらいです。
また、重量も約79gと、スマートフォンを持っているか疑わしいぐらいに軽いです。
CPUは非力だがメモリは十分な容量
Rakuten MiniではCPUにSnapdragon439を搭載しており、これは安価な端末に搭載される事の多い型番となっています。
なのでゲームといった重い作業はこの端末では無理でしょうが、ブラウジング等の比較的軽いものであれば楽にこなせます。
それに対してメモリは3GB積んでおり、メモリ不足で困ることは無さそうです。
ただし、内蔵ROMが32GBかつMicroSD等の外部ストレージが追加できないので、アプリを沢山入れたり写真や動画を大量に保存する用途では厳しいでしょう。
バッテリー容量はかなり小さい
バッテリー容量ですが、約1250mAhと通常のスマートフォンに比べてかなり小さな容量となっているので、がっつり使う場合は電池切れに注意しましょう。
まあ本体がかなり小さいですからね、仕方無いと思います。
外出先ではモバイルバッテリーを常備しておけば、まず電池不足に陥るといったシチュエーションにはならないと思います。
箱の開封と内容物の確認
必要最低限の付属品は揃っています
順番が前後してしまった感がありますが、箱の開封をしてみます。
本体が入っている箱は非常にシンプルで自分好みです。
それと開けて少し驚いたのが、この箱が結構頑丈な作りになっており、コストがかかってそうな感じでした。
今回は1円で買えてしまった訳ですが、本来でも17000円ぐらいの代物なので、値段の割には良い箱に入れてるなぁと。
他にも3枚(冊)の紙類が入っており、スタートガイドや初期設定方法の詳細、またスマホの下取りサービスの案内がありました。
基本的にはスタートガイドに沿って初期設定を行っていく流れになります。
箱を開けてみるとこの様になっており、これだけでも本体の小ささが分かりますね。
中に入っていた本体や付属品を並べてみました。
左からAC-USB変換充電器、本体、USB Type-Cとミニイヤホンジャック変換アダプタ、充電ケーブル(USB Type-C)となっています。
結構一般的なスマートフォンの付属品と同等の内容が入っているのではないでしょうか?
またiPhoneと同じくRakuten Miniにはイヤホンジャックが無いので、充電ポートに変換アダプタを挿す仕組みになっています。
私はメインにiPhone7を使用していますが、基本的にBluetoothを使って音楽を聞いたりしているので、あまり使わなさそうな付属品ですね。
当然Rakuten MiniもBluetoothに対応していますよ。
本体の構造は至ってシンプル
側面
続いては本体を詳しく見てみます。
側面には左から、電源ボタン、音量ボタンの2つが付いています。
この辺りは他のスマートフォンと同様な仕様かと思います。
実際に手に持って操作してみると、本体が小さいと言えど小さいなりに手の上の方で持つ形になるので、ボタンが押しにくいといった事がありませんでした。
ボタンの押し具合も安っぽさをあまり感じません、本来の価格を考えても頑張っていると思います。
底面
底面は充電ポートであるUSB Type-Cとスピーカー用の穴があるのみです。
最初見た時に少し笑ってしまったのですが、本体が小さいのでUSB Type-Cが相対的にかなり大きく見えてしまいます。
この面だけを見るとチープな印象を与えてきますね、一つ一つのパーツが大きく見えるからでしょうか?
上面と反対側の側面には何も無いので、割愛します。
実際の画面のスクリーンショット
初期設定
Rakuten MiniではAndroid 9を搭載していますので、こちらの初期設定とeSIMの設定を行います。
Rakuten MiniではeSIM(基板上に直接取り付けられたSIM)を採用しています。
通常のSIMは対応していませんので、SIMスロットが無いのも特徴ですね。
ホーム画面
ホーム画面は素のAndroidと違い、アプリの一覧が6角形+中央に1個の7つを上限とした変わったUIをしています。
最初見た時の印象はPS Vitaのホーム画面ですね、スワイプするとこの形が変形しつつ次の画面へ移行します。
恐らく小さい画面でも操作しやすいようにこの様なUIになっていると思われるので、実際操作する上でストレスは無かったです。
CPU-ZではSoC情報が何故か違う
PCでもお世話になっているCPU-Zのスマホ版を入れてみた所、この様な画面になりました。
楽天の公式サイトの情報であるSnapdragon 439と何故か食い違っています。
もしかしたらCPU-Z側がこのCPUに対応していないのでしょうか、それとも本当に435?
GeekBench 5.2.0を回してみた
最初スマホの定番ベンチマークアプリであるAntutu Benchmarkをやろうと思ったのですが、どうやらゴタゴタがあったらしくPlayストアから削除されてしまったらしいので、代わりにGeekBenchを回してみました。
こちらのアプリも人気があるので、他のスマートフォンのスコアも豊富にあり、比較がしやすいです。
その結果がこちらになります、シングルコアのスコアが175、マルチコアのスコアが814となりました。
比較対象が無いと分かりづらいので、GeekBenchのスコアをまとめてくれているサイトから一部引用します。
スマートフォン名 | SoC名 | シングルコアスコア | マルチコアスコア |
---|---|---|---|
Huawei Mediapad M3 Lite | Snapdragon 435 | 100 | 600 |
ASUS Zenfone 4 Selfie Pro | Snapdragon 625 | 200 | 950 |
ASUS Zenfone 2 Laser | Snapdragon 616 | 100 | 550 |
Xperia X Compact | Snapdragon 650 | 250 | 750 |
Sony Xperia 8 | Snapdragon 630 | 200 | 1050 |
Sony Xperia Z5 | Snapdragon 810 | 250 | 650 |
ASUS ZenFone AR | Snapdragon 821 | 350 | 800 |
この表を作成していて思ったのが、Rakuten Miniに搭載されているSnapdragon 439(公式のスペックを正とします)はシングルコアよりもマルチコアが得意なSoCだと感じます。
とは言うものの、スマートフォンアプリはシングルコア前提の設計になっていると思うので、アプリ自体の軽さは他のSoCが有利になると思われます。
ただ、複数のアプリが立ち上がっている状態ではRakuten Miniは力を発揮できるでしょう。
Rakuten UN-LIMITとは?
月々2980円でデータ制限無し(通話料別)
今回Rakuten Miniを購入するに当たって同時に契約したRakuten UN-LIMITプランですが、その名の通り、楽天回線エリアであればデータ制限がありません。
楽天回線エリア外はどうなるのかと言うと、パートナー回線エリアであれば月5GBまでの制限となるみたいです。
回線エリアのマップは公式で公開されています。
マップを見てみると、比較的都市部であれば楽天回線エリアになりますが、ほとんどはパートナー回線エリアになりますね。
2020/07/11現在では、東京都近辺や名古屋市、大阪市、神戸市、札幌市が楽天回線エリアになっていますが、今後エリアは拡大してゆくそうなので、現時点でデータ制限無しの恩恵を受けられるのは、この辺りで活動する方になります。
また、パートナー回線エリアでも月5GBを超えても最大1Mbpsで通信は可能みたいなので、よくある他社の128kbps(1Mbpsの8分の1)よりかは速い速度での通信は可能そうです。
300万人限定で1年間無料になる
Rakuten UN-LIMITは300万人限定で、月々2980円が1年間無料になるキャンペーンを実施しています。
赤字覚悟のキャンペーンだと思いますが、楽天自体が他事業をメインとしている会社なのでできる技でしょう。
このキャンペーンとRakuten Miniの1円キャンペーンを併用すると、本体代1円に加え、事務手数料等の3300円を最初の月に払えば、1年間はタダで回線が使えてしまうことになります。
ちなみに1年後からは通常通り2980円が月々に請求されますが、違約金なしで解約ができるのでこの点も非常に良いと思います。
と、まあここまでべた褒め状態ですが、実際にまだ外で使ってみないと何とも言えないので、この辺りは後々にレビュー致します。
それと、回線の契約時に紹介キャンペーンもやっていますので、よろしければ紹介者コード「PUSqWYz8uEeB」をお使い下さい。
紹介特典としてあなたに2000ポイント付与されますので、是非。
結論:サブスマホとして優秀な一台か
CPU(SoC)が価格相応なスペックの為メインに持つには厳しいですが、サブ機として持っておくには良いスマートフォンだと思います。
というのも、まず本体のサイズがかなり小さく、ポケット等に入れていても存在感を全く感じません。
重量も軽いため、毎日持っていても苦にならないです。
そして、個人的に思うRakuten Miniの最大の使い所はデザリングになると思います。
Rakuten MiniとRakuten UN-LIMITの組み合わせでは公式にデザリングに対応しており、これを利用すれば極小のモバイルルーターとして運用なんて事も十分可能です。
この辺りも含め、ある程度使ってみてからのレビューもしますので、それまでお待ち下さい。