ALLDOCUBE iPlay 50 mini Pro NFEレビュー

2024年は年明けから大震災から始まり、羽田での飛行機炎上ととても不吉な始まり方をしましたね。

能登半島の地震では各サイトで寄付も開始されているので、余裕のある方は是非寄付しましょう、私も少額ながら寄付をさせていただきました。

で、私も年始早々嫌なことが起きまして……

長年愛用していたASUSのZenPad 3 8.0がお亡くなりになりました、いや実を言うと自分のせいなんですけどね。

好奇心でTWRPを導入したら文鎮化した次第です、OSの起動もできずリカバリーも効かない状態でかれこれ半日以上奮闘したんですが駄目だったので諦めました。

ここから本題なんですが、まあ流石にもう6年以上使っているので新しいAndroidタブレットを購入しようと思って色々と検討した結果、ALLDOCUBEというメーカーから出ているiPlay 50 mini Pro NFEを買いました。

名前長いですね、今回は購入したその機種の簡単なレビューでもしようと思いますので、同じ機種を検討している方の参考になればと思います。

求める最低要件

もう少し余談にお付き合い下さい、今回買い替えに当たって自分の中で決めていた最低要件がいくつかあったので、それに合う条件で様々な機種を見ました。

  • 搭載しているOSはAndroid
  • 画面サイズは8インチ前後
  • 解像度は最低でもFHD
  • SoC性能はSnapdragon 650より上

こんな感じでした、簡単に言えば元々使っていたZenPad 3 8.0に近い性能で今風にアップグレードとしたようなものが欲しかった訳です。

8インチのAndroidタブレットって実は絶滅危惧種みたいなもので、正直な話AppleのiPad miniを買っておけば大抵のやりたいことに対しては叶えてくれるので、メーカーも需要を分かっていてあまり作っていない印象を受けました。

10インチ前後のものは結構多いんですが、私の使用用途だとベッドで横になってダラダラ見るメインなので、10インチだと大きいんですよね。

最初に購入を検討したのがDOOGEE T20 miniって名前の機種なんですが、SoCがT606というもので結構性能が低いっぽかったので止めました。

それ以外のスペックに関してはかなり良かったので残念ですね、で結局他に良い物がないか調べたら今回購入した機種になった形です。

スペック

ALLDOCUBE iPlay 50 mini Pro NFEの詳細なスペックは以下の表の通りです。

スペックALLDOCUBE iPlay 50 mini Pro NFEASUS ZenPad 3 8.0
本体サイズ202.7mm x 126m x 7.5mm205.4mm x 136.4mm x 7.57mm
重量306g320g
OSAndroid 13Android 7
SoCMediaTek Helio G99
ARM-A76 x 2@2.2GHz
ARM-A55 x 6@2.0GHz
Qualcomm Snapdragon 650
ARM-A72 x 2@1.8GHz
ARM-A53 x 4@1.4GHz
RAM8GB4GB
ROM256GB32GB
SDカードスロットあり (最大512GBまで)あり (最大128GB)
画面サイズ8.4インチ7.9インチ
解像度1920 x 1200 (WUXGA)2048 x 1536 (QXGA)
輝度320cd/平方m※不明
フロントカメラ5Mピクセル2Mピクセル
リアカメラ120Mピクセル8Mピクセル
SIM対応
(デュアルnanoDIM 4G LTE)
対応
(シングルmicroSIM 4G LTE)
WiFiIEEE802.11 a/b/g/n/acIEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetoothバージョン5.2バージョン4.1
センサー類GPS、加速度GPS、加速度、光、電子コンパス
磁気、ジャイロ
内蔵スピーカーモノラルステレオ (上下配置)
インターフェースUSB-TypeC x 1、3.5mmジャックUSB-TypeC x 1、3.5mmジャック
バッテリー容量5000mAh4680mAh
WidevineL1対応非対応

これまで使用していたASUS ZenPad 3 8.0とスペックを並べて表示してみました、独自の調査なのでもしかしたら一部のスペックは間違っている可能性もあるのでご了承下さい。

画面サイズは少し大きくなりましたがそれでもZenPadの方が解像度は高いです、実際かなり画面は綺麗だったので、型落ちでもZenPadをずっと使っていた理由がそれですね。

Androidは7から13へ、SoCもSnapdragon 650からHelio G99になりAnTuTuのスコアではある程度Snapdragonよりも上位のスコアを出している様子でした。

何気にMediaTek系のSoCを初めて使う気がします、そもそもの母数が少ないですが……

メモリとストレージが大きく上がったのは単純に時代の変化ですが嬉しいですね、それでも足りなければSDカードで最大512GB足せるので、今までZenPadの内蔵ストレージ32GBでなんとかなっていた私の用途では絶対に持て余します。

ちょっと残念なポイントは、まずセンサー類がGPSと加速度しか無い所ですかね。

GPSは正直外に持ち運ぶ機会が無いので不要ですし、加速度センサーも単純に用途が無いです。

ZenPadにあった光センサーが便利で部屋の明るさに応じて自動的に輝度を調整してくれてたので、iPlay 50 mini Pro NFEではどうなることか。

それとスピーカーがモノラルなんですよね、Amazonのレビューでもこれは特に声が上がっていました。

私の用途ではYoutubeやWeb漫画を見たり、ネットサーフィンをする程度なので正直スピーカーにこだわりはないので、今回は妥協しています。

本当に音楽を聞きたい場合はBluetoothでワイヤレスイヤホンを接続しているので、まあ本体のスピーカーがしょぼくても許せるかなと。

本機ではWidevineのL1レベルに対応しています、そもそもWidevineというのはGoogleが開発したコンテンツ保護の技術らしく簡単に言えばNETFLIXやAmazon Prime Videoで高画質な動画を楽しむ為にはWidevineが必須になっている様子。

WidevineにはレベルがL1からL3まであり、L1は一応最高のセキュリティレベルになっているので、一番良い画質でストリーミングコンテンツの視聴が可能みたいです。

あんまりそういった類の使い方はしないんですが、もし見る時に対応していなくて見れないなんて事があったら面倒だと思ったので、一応Widevine L1対応の本機にした流れです。

これらはあくまでもスペック上の話なので、今度は実機を触ってみて感じた事をレビューしてみます。

(余談)iPlay 50シリーズ

今回購入したiPlay 50 mini Pro NFEなんですが、実は結構なバリエーションが存在します。

機種名画面サイズSoCWideVine
iPlay 5010.36インチUnisoc Tiger T618記載なし
iPlay 50 202310.36インチUnisoc Tiger T618L1
iPlay 50 Pro Max10.36インチMediaTek Helio G99L3
iPlay 50 Lite10.36インチAllwinner A523L1
iPlay 50 mini8.4インチUnisoc Tiger T606L1
iPlay 50 mini Pro8.4インチMediaTek Helio G99L3
iPlay 50 mini Lite8.4インチAllwinner A523L1
iPlay 50 mini NFE8.4インチUnisoc Tiger T606L1
iPlay 50 mini Pro NFE8.4インチMediaTek Helio G99L1

公式サイトの掲載から抜粋していますが、iPlay 50というシリーズだけでこれだけの数が存在しました。

Widevineの対応については情報がないものもあったのでAmazonのレビュー等を参考にしています、なので正確ではない可能性があるのでご注意下さい。

iPlay 50ではその後ろにminiが付くかどうかで10.36インチ版と8.4インチ版に分かれており、更にどんなワードがあるかでおおまかなスペックが決まっているみたいですね。

例えばProの場合はMediaTekのHekio G99というSoCになり、Liteの場合はAllwinner A523になっています、Allwinnerというのは初めて聞きましたね。

今回購入したiPlay 50 mini Pro NFEは8.4インチモデルの中でもSoCがG99になっている点と、Widevine L1に対応している組み合わせになるので、一番贅沢な仕様のモデルになりますね。

実機レビュー

まずは正面になります、消灯しているのでちょっと分かりにくいですがベゼル幅は広すぎず狭すぎずといった感じでしょうか、個人的にベゼルは少しだけあった方が持ちやすいしご操作もしにくいのでこれぐらいで丁度良いと思います。

サイズも8インチ台なので片手で持てます、普段はベッドで横になりながら使っているのであまり片手で持つシチュエーションは無いですが。

ちなみに写真は既に画面保護フィルムを別途購入して貼り付けた後になります、購入時にもフィルムが既に貼られていたんですが滑りにくいし反射もしまくるので保護フィルムについては絶対に別で用意した方が良いです。

それと、筐体がアルミだと思うんですが、この時期は寒い部屋に放置していると手が冷たくなります、正直これは盲点でした。

今ではもう慣れましたが、朝一でこれを持つと明確に冷たさが伝わってきます。

筐体下部になります、ここにはモノラルスピーカーが1つだけ付いています。

前項で既に述べましたがこのスピーカーについてはレビューでも結構言われていて、実際に音を聞いてみたらまあ確かに音質は最低レベルでしたね。

モノラルな点はまだ妥協できるんですが、音質も良くはないです、何というか音がこもっている様な感じで聞き取りにくいです。

音楽を楽しむ場合にはイヤホン等が必須ですね、Widevine L1に対応しているのでNETFLIXとかでドラマや映画を視聴する目的で購入する方が多いと思いますが、本体だけではそれらの視聴は難しいかと。

筐体右側面です、こちらには上部から電源ボタンと音量ボタンのみになります。

電源ボタンの位置が結構上にあるので、使いたい時に電源ボタンを押す動作が片手だとちょっと難しいです、もう少し下寄りに全体的に寄せてくれれば良かったなと思う点ですね。

筐体上部です、こちらにはUSB Type-C端子のみです。

今まで使っていたZenPad 3 8.0は筐体の下部に充電端子が存在していましたが、下にあると充電しながら使う時に取り回しがちょっと面倒な事があったので、上に充電端子があるのは嬉しいですね。

筐体左側面です、左の穴が3.5mmのプラグでその右にある小さい穴は謎です、マイクかな……

そのさらに右にはSIMカードスロットやSDカードスロットのトレーがありますが、今の所SIM運用の予定もなく本体容量のストレージで満足しているので、まだ開けたことは無いですね。

最後に筐体背面になります。

上下にバンパーの様なパーツが見えますが、多分アンテナ類のある場所で素材が違いました、ここだけプラスチックになっているのではないかと思います。

ちゃんと技適マークも付いてますね、じゃないと流石に日常で使用するのは難しくなるので当然っちゃ当然ですが。

背面カメラ部分はやや出っ張っているので、気になる場合にはカバーを付けた方が良さそうです。

総合的な使用感

しばらく本機を日常使いしてみましたが、その中で良かったことや気になったことを並べてみました。

良かったこと

まずはやはり動作がサクサクな所ですね、MediaTek Helio G99を搭載していますが殆どの場合はこれで必要十分な気がします。

Youtubeの動画視聴やブラウジングではもたつくことも無いですし、動作の速度面では特にストレスを感じていません。

また2Dゲーム程度であればギリギリ動きます、アズレンやアークナイツをインストールしてプレイしてみましたが若干の処理落ちは発生するもののプレイ自体には影響は出ないレベルのギリギリなラインです。

正直ゲームをするのであれば素直にiPadを買った方が幸せになれると思います、私の場合はタブレット端末でゲームはほぼしないので割り切っています。

また比較的軽めの3Dゲームである原神も試してみましたが、流石に厳しいですね。

最低画質設定の30fpsなら動きますが、画質がめちゃくちゃ悪いのでおすすめしません。

しかし3Dゲームも物によっては普通に動くと思うので、この価格を考えるとコスパの良い性能をしていると感じます。

筐体もシンプルな作りをしていてかつアルミが使われているので、チープさとかは感じない見た目に仕上がっています。

イマイチな点

まあ控えめに言ってスピーカーがクソですね、本機だけで音楽や映画、ドラマを楽しむのはキツイです。

Widevine L1を活かすのであれば別途スピーカーを用意しましょう。

また照度センサーが無いのが地味に面倒です、今は照度を切り替えられるウィジェットを入れてホーム画面で切り替えられる様にしているので大きなストレスではないですが、あったら良かったなと。

これらは購入前に既に把握していてそれを承知で買ったので、個人的には大きな問題ではなかったです。

総合的に見てみると、概ねスペック表から想像できるそのままの使用感でした、これからもじっくりと活躍して貰おうと思います。

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