2020四国一周ツーリング5日目
5日目は高知市からスタート、南の海岸線をひたすら走り室戸岬を経由して、徳島県の阿南市のホテルへと向かいます。
実質この日が四国ツーリングの最終日となり、明日以降はほとんどが帰路になります。
この記事の目次
ちょっと寄り道
最初の目的地室戸岬へ向かう前に、地図を見ていて気になった場所があるので、そこへ寄り道します。
すぐ近くなのであっという間に着きました。
そう、ごめん駅(後免駅)です。
テレビでいつか見た記憶はあったんですが、まさか高知市にあるとは……
とにかく字面のインパクトが強くて思わず寄ってしまいました、しかし平日の朝だと言うのに全く人が居ません。
まあこちらとしては駅前で写真を撮るという行為は割と恥ずかしいので、人が居なくて良かったと思うことにします。
海を右手に室戸岬へ
気を取り直して、室戸岬へと舵を取ります。
この日は終日国道55号にお世話になる珍しい日となります。
国道55号は高知県高知市から徳島県徳島市までを結んでいる道路なので、明日のフェリーまでの道のりを考えると始点から終点まで制覇しますね。
余談ですが、ガソリンスタンドに寄った際に、店員の方から「旅行?気をつけてね!」と温かい言葉を頂きました。
3日目の別子銅山からホテルに向かう途中で寄った石槌山SAでも給油をした時にも店員さんから色々と声を掛けてくだたっさんですが、関東だとこんなに声を掛けられるなんて経験はなかったです。
多分リアシートバッグが目立つという理由もあるんでしょうが、四国が旅人に優しいという話はあながち間違いでない気がしました。
野良時計の文字に惹かれて
安芸市(あきしと読みます、読めない)に入った所で看板に「野良時計」の案内が見え始めてきました。
野良時計ってなんだ……?と激しく気になったので、ついでに寄ってみることにしました。
野良と言われればそれっぽいです、周りが閑散とした中にぽつんと時計塔が建っていました。
後で調べて分かった事ですが、明治20年頃に畠中源馬氏という方が時計の仕組みを一から理解し組み立てた120年物の時計だそうです。
一から時計のパーツをすべて作り、それが120年経っても健在している事に驚きです。
室戸スカイラインを走ります
室戸岬へとそのまま国道55号を走ろうと思っていたのですが、途中で室戸スカイラインの案内看板が見えたので、そっちのほうが面白そうだと思い急遽走ることにしました。
スカイラインと名を打つ以上は景色が良いはずです。
恐らく写真奥に見える山を登る道だと思いますが、道は綺麗で走っていて気持ちの良い場所でした。
頂上付近には展望台があるみたいなので、そこで景色を見てみることにします。
高岡園地展望台は猫まみれ
展望台に到着すると、早速駐車場に謎の生命体が確認できます。
ここの駐車場は猫がよくたむろしている場所らしく、自分が行った日にも5匹ぐらいの猫が思い思いの場所でくつろいでいました。
駐車場の片隅に管理所っぽい建物があり、そこに猫用の道具みたいな物が置かれていたので、多分ここの管理人によって餌付けされているのでしょう。
そのお陰か寄っても全然逃げなくて、それどころか撫でているとお腹を見せてくる人懐っこい猫まで居ました。
猫が好きな方はぜひ寄ってみてください、癒やされますよ。
(動物を触った後はしっかりと手を洗いましょう)
駐車場からは階段が伸びており、1分程度で展望台に着きます。
若干ガスが出ていますが、この日も天気は良かったのでまあまあ遠くまで見通せていい景色です。
流石に足摺岬(四国最南端)までは見えませんね、遠すぎるか……
これから向かう徳島方面の海岸線を見てみると、結構ぐねぐねしていますね。
それにこの日は風がそこそこ強く吹いていたので、白波が立っている様子も見えます。
こういう鉄塔ってなんか好きなんですよね、こういった自然の中にぽつんと立っている様も好きですし、骨格だけでスラリと上まで伸びている機能美的な見た目が良いんです。
別に鉄塔マニアってわけじゃないですけどね、旅行とか行くと必ず撮っている気がします。
室戸岬でちょっとした散策を
展望台からの景色を堪能した後は、道を下っていよいよ室戸岬の先端に行きます。
室戸スカイラインは室戸岬側の方が視界が開けているので、こちらの方が景色は良いですね。
そう考えると、自分の走った高知側から室戸岬側へ向かうルートが正解な気がします。
展望台から室戸岬の駐車場までは10分程度で到着します。
歴史が大の苦手なので全く誰だか分かりませんが、中岡慎太郎という名前は聞いた覚えがあります。
ちょっと調べた所坂本龍馬と一緒の時代の人物みたいですね、結構有名な人物でした。
室戸岬の先端方面を見据えていますが、インドネシアでも見えてるんですかね?
駐車場の側にはこんな看板がありました。
くじらの里室戸と書かれていますが、くじらが見えたりするのでしょうか。(この謎は後に解かれます)
それと気になるのが129.6という数字ですが、これは徳島市か高知市からの距離でしょうか。
駐車場から徒歩で海に続く道を歩くと、室戸岬の先端が見えます。
バイク乗りはやたらと先端が好きなので、四国に降り立ったライダーは佐多岬や足摺岬を目指す人が多いみたいですが、今回自分の旅行ではメインが四国カルストだったので、あえなくスルーとなりました。
どちらの岬もかなり離れた場所にあるので、ルート取りが難しいんですよね。
また四国に来た時に行ってみようと思います。
むろと廃校水族館の名前に惹かれて
室戸岬から次の目的地は、近い距離にあるむろと廃校水族館になります。
ただの水族館ならわざわざ四国に来てまで寄る場所ではあまり無いですが、廃校と名乗っている水族館は珍しい気がしたので寄ってみることにしました。
室戸岬からこちらも10分程度の距離にあります、入り口はちょっと分かりづらいですが国道55号を走っていると案内看板が出るので迷いはしないでしょう。
それにしても本当に学校そのままです、元は椎名小学校という名前の学校だったらしいですが廃校になった後、学校という特徴を残したまま水族館にしてしまった経歴を持つみたいです。
なので中に入ると黒板や椅子、また実験道具がそのままの形で展示してあり、小学生時代を思い……出せなかった。
小学生の頃の記憶なんて殆ど残ってなかったです、歳を取ってしまったなぁ。
ノスタルジーを感じながら魚達を見ます
コロナの影響や平日という事もあり中には自分以外のお客さんが1人しか居なかったので、ほとんど貸し切り状態で見て回りました。
小学校の名残を見たり魚を見たりと、自分が今何をしてるのか混乱する場所ですね。
展示してある魚の数はそこそこあり、ゆっくりと一つ一つを見て回ります。
大きな水族館とは違って、お金持ちの個人宅で魚を展示してみました感が出ていますがそれが良い。
タツノオトシゴと言えばずっと前に家族で旅行に行った際に寄った水族館で、タツノオトシゴ同士が4~5匹互いの尻尾?を絡めていて団子状になっていたのが印象的でした。
ここのタツノオトシゴは行儀良く、それぞれがちゃんと水草に絡みついていました。
ウツボを見ていて気がついたんですが、鼻の穴から管みたいな物が伸びていました。
これ何なんですかね……?
美味しそう(率直な感想)
奥に進んでいくと、こんな物が置いてありました。
室戸高校の生徒が作って持ってきたそうですが、元椎名小学校の生徒だったんですかね。
歌詞が甘酸っぱいとコメントされていますが、正直歌が良く聞き取れなかったので甘酸っぱいかどうかは未判定です……
こんなポスターも貼ってあったり、別に魚同士で戦うような水族館ではないのでご注意を。
それにしても不思議で楽しい場所でした。
元々水族館に行く事が稀なので、こうして色々と魚等を見れるのはいい機会でした。
家でも熱帯魚を飼っているんですが、陸上生物には無い無力が詰まってますよね。
出口は屋外のプールに繋がっているんですが、そこにあるプールではサメやエイの仲間が泳いでいました。
人を襲うような種類ではないと思いますが、このプールでは泳ぎたくはないですね……
日和佐うみがめ博物館カレッタへ
四国旅行最後の観光となりますが、通り道にある日和佐うみがめ博物館カレッタへ行ってみようと思います。
文字通りうみがめが居ると思いますが、どうやら日和佐はうみがめの産卵地として有名らしく、その関係だと思います。
またしてもちょっと寄り道
日和佐まで向かう途中で、国道から少しだけ離れます。
かなり古いただのトンネルっぽいですが、ここは松坂隧道と言い、なんと日本最古のコンクリート造りのトンネルらしいです。
通り道にあったのでついでに寄ってみた感じですね。
トンネルの中は明かりが一切無いので真っ暗ですが、そんなに長くはないトンネルなので昼であれば何も見えないという訳ではなかったです。
これはやや違いますが、こういった人工物が自然に飲まれてゆく様を見るのは好きです、いわゆる廃墟好きって所ですね。
四国ツーリングを計画する前は廃墟めぐりでもしようかなと考えたんですが、法的な意味で難しい場所もあるんですよね……摩耶観光ホテルとか一度中に入ってみたいです。
誰も通らず車の音が全くしないので、のんびりとした空気が漂っていました。
うみがめまみれの博物館
日和佐に到着し、国道を離れ両脇に神社がある道を進み、海を前に左手に日和佐うみがめ博物館カレッタがありました。
博物館の目の前が砂浜になっているんですが、ここでうみがめが産卵の為に上陸しているのでしょうか。
少しの間海をぼーっと眺めてから博物館に入りました。
博物館内には様々な種類のカメが展示してありますが、普通の魚もちょいちょい居ますね。
うみがめのフォルムって良いですよね、海を泳ぐことに特化していると言いますか、陸上のカメに比べてシュッとした見た目がかっこいいです。
前足が平たくなっているのも、効率的に水をかくためでしょう。
暫くの間、ゆらゆらと揺れる赤ちゃんカメを眺めながら奥に進みます。
クマノミの仲間も居ました。
奥に進むとうみがめの産卵から孵化までの行程が説明されているコーナーがあったんですが、そこの一つでなんだか悲しい模型がありました。
うみがめは地中深くで産卵した後、上から砂をかけて外敵から卵を守るんですが、孵化した赤ちゃんカメはその砂をかき分け、下に落とし、その砂の上に乗ってまたかき分けるという行為を繰り返して地上に出るそうです。
ですがこれには一つ大事な事があり、皆が同時にその行動をしないと、砂の中に取り残されてしまうカメも居るわけです。
模型の下には2匹の赤ちゃんが埋もれています、こうなるとどうしようもありません。
特に説明はありませんでしたが、自然界の厳しさを無言で突きつけられた気分です。
これで四国ツーリング最後の観光地となりました、このまま徳島県阿南市のホテルへ向かいました。
この日の走行距離は193kmでした。
6日目と7日目は帰るのみ
翌朝は行きで降りた徳島港から11時20分にフェリーが出てしまうので、ホテルを出た後はフェリーターミナルに直行します。
四国は今日で最後なんだなぁ……帰りたくないな、と思いながらも帰りのフェリーに乗り込みました。
翌朝6時前には東京に着きました、帰りのフェリーはかなり揺れたせいで船酔いが激しく全く寝れなかったので超絶眠いです。
家に着いたのは7時頃でした。
四国はまた行きたい
これにて四国一周ツーリングは終了となりました。
総走行距離はトリップメーターをリセットし忘れたので正確な距離は分かりませんが、通ったルートから考えると大体923.9kmとなりました。
石川ツーリングよりも短いですが、山へ多く行ったのと観光地でブラブラする時間が長かった影響だと思います。
実際これぐらいの配分が丁度いい気がしています、石川ツーリングの時はほとんど走りがメインだったので観光らしい観光って初日ぐらいだったんですよね。
今回の四国ツーリングではまだまだ行っていない場所が多くあるので、機会があればまた行きたいです。
余談:今回初導入のカメラ
今回からはGoProに加えミラーレスカメラを導入しています。
やっぱり景色を撮るにはiPhone7だと物足りなさ過ぎましたからね、石川ツーリングの反省を生かして購入しました。
メーカーはCanonに決めていたので、その中から以下の条件に当てはまる機種を選びました。
- 小型で軽量な持ち運びのしやすいサイズ
- 速度のある被写体を撮らないのでファインダーは無くても良い
- カメラに関しては初心者なので入門機程度
この中で条件に合う機種がEOS M6でした。
以前一眼レフは持っていたんですが、重くて全く持ち運ばなかったので、今回はとにかく軽くてコンパクトな機種にしたかったのですが、EOS M6はこの願いを叶えてくれましたね。
バイクの積載は限られているので、ついでに持ち運ぶ程度ならミラーレスカメラで全然事足ります。
今だとMarkⅡという後継機も販売されていますね。